全体的な研修目標
本プログラムでは、総合診療・家庭医療専門医として求められる一般的な知識・技術の習得はもちろんのこと、前記に示した地域背景や求められる理念・役割などを念頭におきながら、医師としての人格の涵養と医療の社会性の理解を深めるとともに、地域における病院・診療所の役割と求められる医療について理解し、そのニーズに応えうる総合的な力量を習得します。
さらに無差別・平等の医療・介護・福祉を創造する志を持った医師、基本的人権を尊重した医療を実践ができる医師、多職種との連携を大切にする民主的なチーム医療を実践できる医師の養成を重視します。
そのために「地域に出て、地域に学び、地域で育つ」という地域基盤型の教育を取り入れ、WHOが提唱するSDH(健康の社会的決定要因)やHPH(健康増進活動拠点病院)といった医療を社会的にとらえる視点、科学的な変革の視点を身につけることを目指します。